Interview
マーケティング・コンサルティング領域のコンテンツマーケティング本部を管掌するVP(担当執行役員) 兼 SNSマーケティング部の部門長を務める恵下麻理子。今や、広告以上に企業ブランドのイメージに大きな影響を与える、SNSを用いたマーケティング。その仕事の醍醐味について聞きました。
「ブランドの資産をつくる」という価値観
――恵下さんのこれまでのキャリアを教えてください。
新卒で商社に入社して、2005年に福岡営業所の立ち上げメンバーとしてオプトに中途入社しました。福岡営業所、西日本支社にて通販、健康食品を担当するなかでEC支援に従事し、2012年に東京本社へ異動しました。美容・コスメ業界を担当する営業部長、2017年産休・育休を経て、2018年にEC、アパレル担当の営業部長として復帰しました。その後、通販ビジネス戦略部の立ち上げ、メディア統括室長として大手SNSプラットフォーマーと連携した広告提案に携わった後、2024年からは広告だけでなくSNS全般のマーケティングに注力するために既存のソーシャルマーケティング部を再構築し、新たにSNSマーケティング部として事業を再立ち上げ、部門長に就任しました。2026年1月からはマーケティング・コンサルティング領域のコンテンツマーケティング本部を管掌する執行役員:VPに就任、SNSマーケティング部の部長も引き続き兼任しています。

――SNSマーケティング部の部門長としての仕事内容と役割を教えてください。
LTV(顧客生涯価値)を高めるSNS支援の専門チームを率いています。オプトは広告運用のイメージが強いかもしれませんが、そこだけに閉じないSNSのオウンドアカウントコンサルティングや、キャンペーン、インフルエンサー活用などSNSマーケティング全般を支援することで、顧客企業のブランドと生活者の関係構築のサポートをしています。
――SNSマーケティング部の仕事には、どのようなやりがいがありますか?
大きく分けて「影響力」「成長実感」「事業貢献」の3つが挙げられます。
1つ目は 生活者の“意思決定”に直接影響できることです。SNSは、広告やマーケティングのなかでも最も生活者に近い接点です。1本の動画、1つの投稿が認知を変え、 印象を変え、生活者の購買や行動を変えます。自分たちの仕事が「数字」だけでなく、人の感情・会話・行動として返ってくる、「誰かのタイムラインに流れ、誰かの選択を動かした」という実感を、日常的に得られるのはSNSマーケティングならではのやりがいです。
2つ目は正解がない世界で考え抜く力が鍛えられることです。SNSには、完成された正解がありません。アルゴリズムやトレンドは絶えず変化し、ユーザーの感性もさまざまです。だからこそ、仮説を立て、試し、振り返り、次を決める。この繰り返しのなかで「問いを立てる力」「意思決定力」「構造で考える力」が圧倒的に磨かれます。これは、SNSに限らず事業・経営に通用するスキルです。
3つ目は顧客企業の事業成長に深く貢献できることです。SNSマーケティング部の価値は、単なる運用代行ではありません。売上が伸びた、指名検索が増えた、ブランドの語られ方が変わった、こうした事業成果の変化を、SNSを起点に生み出せることが最大のやりがいの一つです。特に近年はSNSは経営テーマに近い領域に関われる機会が増えています。
SNSだけでなく、 広告やECとも連携して顧客企業の事業課題にアプローチ
――仕事をするうえでのポリシーやマネジメント哲学を教えてください。
マネージャーとして意識していることは、メンバーが得意なことや好きなことを伸ばして活躍できる場所を用意する、ということです。経験という機会を与えることが重要だと考えています。もちろん、嫌いなことや苦手なことを減らすための努力も必要だとは思いますが、自分の好きなこと、強みになることを伸ばした方が成功体験につながりやすいと考えています。
――SNSマーケティング部の事業戦略について教えてください。
私たちSNSマーケティング部が大切にしているのは、ブランドの思いを、生活者の日常のなかに自然に届けることです。SNSは、単なる情報発信の場ではありません。人が日々触れ、感情を動かし、誰かに語りたくなる、そんな「生活の一部」に最も近い場所です。だからこそ、私たちは、一度きりの接点や短期的な成果をゴールにしません。ブランドと生活者が継続的につながり、関係が深まっていく構造をつくることを私たちの戦略の中心に据えています。私たちが目指しているのは一過性の熱狂を増幅させることではなく、共感が少しずつ積み重なり、信頼へと変わっていくプロセスです。
日々のSNS運用、コンテンツ制作、コミュニケーション設計、その一つひとつの積み重ねが、ブランドを支えるファンを生み、やがてブランド価値として社会に広がっていきます。私たちは、SNSを「流行の施策」ではなく、人とブランドの関係性を育てる、長期的なマーケティング基盤として向き合っています。

――他の支援会社と比べて、オプトならではの強みはどのようなものでしょうか?
単一の施策やSNS運用の巧者さではなく、「事業成長を支えるマーケティング基盤」として設計と実装ができることにあります。多くの支援はフォロワー数、エンゲージメント、バズ、再生数といったSNS内指標の最適化に留まりがちです。一方でオプトはSNSが売上、LTV、ブランド価値のどこに寄与しているのか、どのKPIが事業成果につながる先行指標なのかを前提に、SNSを事業の一部として設計します。
次に、SNS 、広告 、 EC 、 データを横断できる総合力です。SNSに強い会社、広告に強い会社は多く存在します。しかし、それらを同じ思想や同じKPI設計で束ねられる会社は多くありません。オプトはSNS運用やクリエイティブ、デジタル広告(Meta / TikTok / Google 等)、データ分析、効果測定を連動して設計し、提供できます。そのため、SNSで生まれた反応を広告に転用したり、広告データをSNSの企画に還元するなど、循環型の成長サイクルを構築することが可能です。
最後に、「短期成果」と「長期価値」の両立を前提にしていることです。短期KPIだけを追うと、SNSは消耗します。一方、理想論だけでは成果は出ません。オプトは短期で売上、集客、数値成果、中長期でブランド資産、ファン、信頼といった、両立を前提に設計する点が他社との大きな違いです。
――SNSマーケティング部で働くことで、どのような成長機会が得られますか?
SNSは最も早く生活者の感情や文化の変化が表れる場所ですが、SNSマーケティングに正解はありません。私たちは感性とデータを行き来しながら、何が生活者の心を動かして、どのような行動が生まれたのかを丁寧に解釈して、仮説と検証を進めるマーケティングをしています。感性とデータは相反する要素ですが、それらを苦にすることなく楽しめるメンバーが多く活躍しています。正解がないのでゴールやプロセスも自分たちで決める。白紙に地図を書いてその地図を正解にしていく仕事です。SNSは生活者の意思決定を左右する重要な場であり、そこでの書き込みや共感がブランド価値を決める時代になっています。このSNS領域で専門性を持つことは、キャリアとして大きな強みになると思います。
――仕事で成果を出している人に共通する、スキル以外の共通項を教えてください。
日々変化する環境を楽しむことができて、移り変わりが非常に早いSNSの情報やトレンドのキャッチアップができる人です。何が流行っていて、どのようなことが話題になっているのか。そうした情報を自ら取りにいける人は顧客企業との対話においても、信頼につながります。SNSマーケティング部に限らず、どんな部署でも活躍できそうな人に共通するのは、素直で誠実で、諦めない人です。基本的な姿勢も仕事の質を決める要素であり、コンサルタントも人と人のつながりであるため、顧客企業からそういった姿勢を評価していただいたときは嬉しく思います。
――今後どのような方に参画いただきたいと考えていますか?
正解のない仕事を楽しめる方です。私たちは今、AIや独自のメソッドを用いて、マーケティングの新しい指標を作ることに挑戦しています。これまで誰も見たことのない、新しいマーケティングの形を一緒につくり上げてくれる人たちを求めています。顧客企業のブランドを育成するためには、SNSマーケティングの全体を俯瞰して理解したうえで、さまざまな施策を積み重ねていく必要があります。私たちとともにSNSのコミュニケーションをつくり上げることに楽しみを見出せる方とぜひご一緒したいです。



