Interview

仕事は自己表現の場。新しい価値創造の先に見た、どの瞬間も自分であり続ける生き方

# 新卒入社   # ビジネス   # マネジャー   # MVP  

※本情報は取材時(2025年12月15日)の情報です。

「カテゴリーは、自分でありたい」そう語るのは、プラットフォームサクセス本部(受賞時:広告戦略・コミュニケーション本部)アドパフォーマンスプランニング室 室長 松浦大樹(2017年新卒)。いまでこそ、自信を持ち、自分のビジョンも淀みなく話す松浦ですが、かつては仕事でどのように自分の価値を発揮したらよいか迷い、所在なさげにさまよう一人でした。

そんな松浦が、いかにして仕事のなかに「自分らしさ」を見出し、オプトの広告事業の未来を背負う存在として期待されるまでになったのか。本記事では、オプトのバリューの1つ「新しい価値創造」を見事に体現した、松浦の成長ストーリーをお届けします。

「MVP受賞に驚きはなかった」――そう言えるまでの道のり

「名前を呼ばれたときは嬉しかったです。でも、驚きはありませんでした。なぜなら、名前が呼ばれても恥ずかしくないだけの仕事をしたという自負があったからです」

2024年下期のMVP表彰式を振り返って松浦は、確固たる自信を口にしました。その言葉を裏付けるように、ともに切磋琢磨してきたメンバーからも「納得の受賞です」と祝福と賛辞の言葉が上がっています。

しかし、ここに至るまでの道のりは、決して順風満帆といえるものではありませんでした。入社してからの5年間、松浦は自らを「お世辞にも真面目な社員とは言えなかった」と回想します。周囲の評価もまた、「目立った落ち込みはないが、抜きん出てもいない」そんな松浦は、いかにして「自分にしかできない仕事」を見つけ、MVPにふさわしい圧倒的な成果を出すに至ったのでしょうか。

手触り感のない数字を前に葛藤する日々

入社以来、広告運用部門でキャリアを積んできた松浦は、年次を重ねるごとに閉塞感を募らせていました。

「1、2年目は無我夢中でしたが、徐々に面白いと思うよりもしんどいと感じる時間の方が長くなっていました。パソコンの前で『101%の数字を102%に引き上げるにはどうすればよいのか』を問い続ける日々。数字を追うことは重要ですが、本来、人の心や態度を変容できる力があるはずの広告を、当時の自分は目先の数字としてしか捉えられていませんでした。知らず知らずのうちに、自ら仕事を退屈なものにしてしまっていたんです」

大きな予算を預かる一方で、受け身でお客さまの「御用聞き」になってしまっている自分。大きな組織のなかの一人という枠からはみ出せずにいるもどかしさ。いまでこそ、「もっと自由に楽しんでよかった」と思えるものの、当時は仕事に対し、手触り感や心が躍るような手応えを得られず、くすぶり続けていたのです。

ゼロから「売上」を創る面白さへの目覚め

転機が訪れたのは、入社6年目を迎えた2022年。幅広い層の企業を支援するソリューション営業部への異動でした。立ち上がったばかりの部署ということもあり、決まった型は何もなく、そのまっさらな状態に、松浦は無限の可能性を感じます。

「お客さまとの接点を持ち、課題に対して提案を行い、受注に至り、運用をするという全工程をこなす必要がありましたが、プロセスの1つひとつに、自分が組織と事業を構築しているという実感がありました。また、朝令暮改以上のスピード感で日々新たな施策を即座に実行に移し、柔軟に軌道修正を行っていました。部署が推進したプロジェクトの数は100を超えます。こうした環境で得た『コトに向き合い、行動量を最大化する』という意識は、自分の仕事観を形作る大きな原体験となりました」

さらに松浦は、広告代理業の枠にとらわれない支援の在り方に出合います。

「部署で支援するお客さまは、予算規模も事業のフェーズも千差万別でしたので、ときには『広告を出すよりも先に組織構築をしましょう』さらには『解決する手段がないならつくりましょう』と提案することもありました。広告を売ることを目的とせず、手段を問わない。お客さまにとって本質的に必要なものは何かと相談しあえる関係性や、やりがいと頼られがいもあり、自分に合っていると思いました」

「受注率2倍」を実現した、仮説と組織改革

松浦に次なる転機が訪れたのは2023年。全社横断組織であり、広告運用の品質向上を目的とした少数精鋭のスペシャリスト集団アドセントラル室に「ストラテジープランニングユニット」が結成され、松浦も兼務としてユニットに参画することになったのです。

日々お客さまと向き合うなかで、ソリューション営業での経験と、ストラテジストとしての専門的な視点、この二つが重なり合い、松浦はコンペについてある仮説にたどり着きます。「コンペの成否は、始まる前の準備段階でどれだけお客さまの課題に深く寄り添えているかで決まるのではないか?」

「お客さまは信頼関係があって初めて本音を話してくださいます。さらには、お客さまが言葉にされる課題の背後には、お客さまさえ気付いていない根本的な課題が潜んでいることも少なくありません。そこを深く掘り下げて特定したうえで課題解決プランの提案を行う。これこそが、私たちが選ばれるために必要不可欠なことだと思ったのです」

そこで松浦は、課題解決プランの戦略設計部分を専門としながら、提案に至るまでのお客さまとの関係構築にも最前線で携わっていく組織の必要性を上司に進言。これをきっかけに組織化の機運が生まれ、松浦には部門長のポストが打診されます。

「けれども、その要請にすぐには応じられませんでした。なぜなら、私にはプレイヤーとして自分の仮説が正しいことを証明したい思いと、自分が本気で熱量を注いだ結果がどのように評価されるのかを確かめたい思いがあったからです。また、自分のやり方に自信を持てずにいる人や、目立った成果を出せずにもがいている人たちに、『人とは違うキャリアでも道は拓ける』ことを示したかったからです。上司には、『MVPを獲得するので、半年待ってください』と伝えました。もちろん、MVPを獲得すること自体が目的ではありません。やるべきことをやり抜き、最高の結果を出した先に待っているのがMVPであるはずだと思ったのです」

ここからの松浦は、新たな組織の基盤をつくるため、主に三つのことに取り組みます。一つ目は、フロントに立ち続け、お客さまからの一次情報を得ること。二つ目は、営業力に強みを持つ異業種の企業を訪ね、そのスキルを学び吸収すること。そして、三つ目は、他部署との連携を強化することです。

「とくに他部署との連携を重視しました。お客さまの課題に対して最適なソリューションを導き出すには、社内のスペシャリストの知見を融合させることが最短の道だからです。また、提案の質の最大化を目指すためにも部署間のスムーズな連携が必要と考えていました」

こうした思いを胸に、松浦は社内の一人ひとりに、お客さまとの信頼関係構築とお客さまも気づいていない根本的な課題への向き合いの大切さを説きながら、他部門を積極的に巻き込み、その必要性を社内の共通認識へと昇華させていきます。そして、半年後。受注率は2倍へと大きく躍進し、松浦の仮説は証明されることに。この大きな実績と、新たな価値創造、社内への影響度が総合的に評価され、松浦は宣言通りMVPを獲得しました。

「カテゴリーは自分」と言えるように

お客さまの根本的な課題に向き合い、その解決に挑む。このアプローチは広告領域に限ったことではありません。現在、松浦の活動はブランド領域にも広がっています。しかし、その先で本人が描くのは、社内でアドパフォーマンスプランニング部が必要とされない世界。一見、逆説的に見えるこの未来図ですが、そこにはこのような思いが込められています。

「いまは新たなお客さまの課題を深くヒアリングして提案につなげ、お客さまからの期待を後工程へつなぐ役割を担っていますが、お客さまから最良のパートナーとして選んでいただくノウハウそのものを社内に浸透させていけたなら、この部門を発展的に解消することができます。お客さまとの信頼関係を築くプロセスを再現性のあるスキルとして体系化し、一人ひとりが社会にインパクトを与えられる事例を生み出していくことが、これからの私のテーマです」

そう話す松浦に、今後のビジョンを問うと、返ってきたのは意外にも「個」としての生き方でした。

「どの瞬間を切り取っても自分であり続けることができたら。仕事を自己表現の場として捉えるようになってから見え方が変わりました。『カテゴリーは自分です』そう言い切れる状態を目指すのは、言葉で言うほど綺麗なものではありません。むしろこちらの道のほうが、自分を磨き続けなければならない険しさがあります。けれど、その道を選択しているほうが自分らしいと思うんです」

そして、かつての自分と同じように、いま、くすぶっている後輩たちに向け、エールを送ります。

「仕事に限らず、表現をするためには研鑽が必要です。楽器で自分が思った音を出すのも、絵を描くのも同じ。技術を磨き、価値観を引き上げてこそ、表現できることは増えていきます。これを避け続けて努力もしない人が好き勝手に口にするのは、安全圏からの批評であり、わがままであり、逃げでしかありません。私は『すべてに努力を』と高尚なことを言いたいわけではないんです。ただ、自分を表現したいものがあるのなら、そのための研鑽と価値観の洗練は不可欠であるということ。その覚悟を持って自身の想いを発信するのなら、たとえ周囲と軋轢が生まれたとしても、気にせず突き進めば良い。今の私には、そうして自分を貫いてきた歩みが認められたかのような、一種の解放感があります。今回の受賞が、これまでのMVP受賞者とは異なるキャリアの切り拓き方があることに気付くきっかけにしてもらえたら。さらには、その先で誰かの選択肢を広げることにつながっていたなら、これ以上に嬉しいことはありません」

松浦が見据えるお客さまへの価値提供もまた、その研鑽の先にある「本質」を見つめています。

「お客さまと共に取り組んだ仕事が事業の成長の起点や装置になれたらと願っています。単発の施策で終わるのではなく、何を動かせば成果に直結するのかを整理し、戦略と実行をつなぎ、見方や戦い方そのものを変えていく。そしてその先で、生活者の体験が少しでも良い方向へ変わっていくこと。その設計図を描くことで、お客さまが一時的な成功に留まらず、成果を上げ続けられる状態をつくっていくことが、私の理想です」

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