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〜 ブランド・ロイヤリティの形成/新たな興味喚起とメディアの関係 〜
株式会社オプト(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 CEO:鉢嶺 登、東証一部:証券コード 2389、以下オプト)と株式会社グルーバー(本社:東京都千代田区、代表取締役 千島航太、以下グルーバー)は、スマートフォン/タブレットをふだん使用している20~69歳の男女1,000人を対象に、スマートデバイス時代の広告と情報に対する人々の意識・行動について共同調査を実施しました。調査結果の概要は以下のとおりです。
《トピックス》 1 ブランドロイヤリティと情報・広告
2 インターネット上での商品・サービス/関心事との新たな出会い
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■調査の背景と目的
スマートフォン、タブレットといったデバイスの普及によって、人々の情報収集行動や情報・広告に対する意識は大きく変化していくことが予想されます。この調査は、スマートデバイス時代において消費者に求められる情報や広告のかたちをさぐることを目的に実施しました。調査結果の概要は以下のとおりです。
■結果概要
1 ブランドロイヤリティと情報・広告
~ブランドのファンになるきっかけは、「商品・サービスを実際に利用して」が80%~
~ファンになるきっかけの情報メディアは『販売チャネル』21%、『オウンドメディア』18%、『ペイドメディア』13%、『アーンドメディア』10%~
スマートデバイス(スマートフォン、タブレット)ユーザーに、「一番愛着のある企業・ブランド」を1つあげてもらい、そのブランドのファンになるきっかけになったできごと・情報をたずねた。(複数回答)
「商品・サービスを実際に利用して」が80%と圧倒的に多いが、以下は「店頭で見て」19%、「その企業・ブランドの人の対応など」10%、「その企業・ブランドのホームページ」9%、「テレビ・ラジオCM」9%といった順である。
これらのきっかけをカテゴリー分類※してみると、『商品・サービス自体等』が83%のほか、ブランドのファンになるきっかけになるメディアは『販売チャネル』が21%、『オウンドメディア』が18%、『ペイドメディア』が13%、『アーンドメディア』が10%となっている。
※ファンになるきっかけのカテゴリー分類
『商品・サービス自体等』・「商品・サービス」や「企業・ブランドの人の対応」*
『販売チャネル』・・・・・「店頭」「ECサイト」
『オウンドメディア』・・・「その企業・ブランドのホームページ」
「その企業・ブランドのSNS公式ページ」
「その企業・ブランドのメールマガジン」
『ペイドメディア』・・・・「テレビ・ラジオCM」「新聞・雑誌広告」
「インターネット広告」
『アーンドメディア』・・・「テレビ・ラジオ番組」「新聞・雑誌記事」
「情報サイト・ニュースサイト」「口コミ」
「口コミサイト」「ブログ」「SNS上の人々の発言」
「比較サイト、まとめサイト」
*「企業・ブランドの人の対応」は『オウンドメディア』に入れる場合もある
<ブランドのファンになるきっかけ・情報>
Q 以下に、様々な企業・ブランドをあげています。この中であなたにとって一番愛着のある企業・ブランドをひとつお選びください。
Q あなたがファンだとお答えの企業・ブランドについてうかがいます。あなたがファンになるきっかけになったできごと・情報は何ですか。このなかであてはまるものをいくつでもあげてください。
~ブランド分野により異なる、ファンを生むメディアの種類~
ファンである企業・ブランドの分野別にみると、ファンになるきっかけはいずれも『商品・サービス自体等』が最も多いが、このほかではファッション・スポーツブランドで『販売チャネル』(37%)、家電・IT機器・ゲームブランドで『オウンドメディア』(26%)、食品・飲料ブランドで『ペイドメディア』(18%)が比較的ファンになるきっかけとして多くなっている。
また、金融機関等サービス系ブランドでは『アーンドメディア』(15%)からのファン化が他の分野に比べやや多く、口コミ等の重要性が高いことがうかがえる。
<ブランドのファンになるきっかけ・情報…ブランド分野別>
~ファンであるブランドの情報は「店頭」「テレビ・ラジオCM」「企業・ブランドのホームページ」が主要な媒体~
ファンである企業・ブランドの、ふだんの情報接触媒体としては、「店頭で」(68%)が最も多い。「テレビ・ラジオCMで」(27%)、「その企業・ブランドのホームページで」(26%)がこれに次いでいる。以下は、「インターネット上の情報サイト・ニュースサイト」(13%)、「新聞・雑誌の記事で」(11%)などの順である。
<ファンのブランド情報接触媒体>
Q あなたがファンだとお答えの企業・ブランドについてうかがいます。その企業・ブランドの情報に、ふだんどんなメディアで接触していますか。あてはまるものをいくつでもあげてください。
~『オウンドメディア』『ペイドメディア』『アーンドメディア』での情報接触が各3割以上~
媒体カテゴリーにまとめてみると、『販売チャネル』での情報接触が73%にのぼるほか、『ペイドメディア』(36%)、『アーンドメディア』(33%)、『オウンドメディア』(31%)での接触もそれぞれ3割以上ある。
ファンである企業・ブランドの分野別にみると、『販売チャネル』からの情報接触はファッション・スポーツブランドや食品・飲料ブランドのファン(各88%)で高い。
家電・IT機器・ゲームブランド、化粧品・健康食品ブランドのファンでは、『オウンドメディア』で情報接触している人が多く、自動車ブランドと食品・飲料ブランドのファンでは『ペイドメディア』での情報接触が多い。
また、自動車ブランドと家電・IT機器・ゲームブランドのファンでは『アーンドメディア』も半数近い割合にのぼり、広告以外のメディアや口コミ情報への接触が多くなっている。
<ファンのブランド情報接触媒体…ブランド分野別>
~ロイヤリティの高いファンで増加するトリプルメディアでのブランド情報接触~
ロイヤリティの強さを示す「ファン度」別にブランド情報接触媒体をみると、「ファン度」が強くなるほど『オウンドメディア』『ペイドメディア』『アーンドメディア』での情報接触がいずれも多くなる。
<ファンのブランド情報接触媒体…「ファン度」別>
~ファンのブランド情報への反応…「広告をよく見かけると、安心する」「より詳しい情報を知ると、愛着が深まる」「他の人によく評価されていると、嬉しく感じる」~
ファンである企業・ブランドの広告・情報に接触したときの反応をあげてもらったところ、「広告をよく見かけると、安心する」(26%)、「より詳しい情報を知ると、愛着が深まる」(25%)、「他の人によく評価されていると、嬉しく感じる」(24%)などが上位にあげられている。
<ファンのブランド情報・広告に対する反応>
Q あなたがファンだとお答えの企業・ブランドについてうかがいます。その企業・ブランドの広告や情報を見聞きしたときに、どんなことを感じますか。次の中からあてはまるものをいくつでもあげてください。
~ロイヤリティの高いファンは「広告をよく見かける」「詳しい情報」「他の人のよい評価」でポジティブな感情~
「広告をよく見かけると、安心する」「より詳しい情報を知ると、愛着が深まる」「他の人によく評価されていると、嬉しく感じる」等といった反応は、そのブランドへの「ファン度」が高まるほど多くなる。
逆に、「ファン度」が低い場合は、「必要のない情報が多いとうんざりする」という反応が比較的多くなる。
<「ファン度」別・ブランド情報・広告に対する反応>
~ファンがブランドに求める情報・広告内容は「新商品・サービス」「お得・キャンペーン」のほか「楽しませてくれる情報」「詳細に説明」「商品・サービスの良さの説得」~
ファンである企業・ブランドに求める広告・情報の内容としては、「最新の商品・サービスの情報」(58%)、「得をする・値引き・キャンペーンなどの情報」(45%)が1~2位を占めるが、これらに次ぐのは「自分を楽しませてくれる情報」(21%)、「商品・サービスを詳細に説明した情報」(21%)、「商品・サービスの良さを説得してくれる情報」(17%)である。
<ファンのブランドに求める情報・広告>
Q あなたがファンだとお答えの企業:ブランドについてうかがいます。あなたは、その企業・ブランドに、どんな広告・情報を発信してほしいと思いますか。あてはまるものをいくつでもあげてください。
~「ファン度」が高まるほど要望される「楽しませてくれる」「考えが伝わる」「良い点を伝える」情報~
「ファン度」別にみると、「最新の商品・サービスの情報」「得をする・値引き・キャンペーンなどの情報」に対する要望は「ファン度」との関係がみられないのに対し、「自分を楽しませてくれる情報」「その企業・ブランドの考えが伝わる情報」「他の企業・ブランドより良い点を伝える情報」などは「ファン度」が高まるほど要望が多くなる。
<「ファン度」別・ブランドに求める情報・広告>
2 インターネット上での商品・サービス/関心事との新たな出会い
~インターネット上で商品・サービスと出会った媒体…「口コミサイト、掲示板」「情報サイト、ニュースサイト」「ECサイト」~
インターネット上の情報がきっかけとなって、最近利用し始めた商品・サービスがあるかを聞き、「ある」という人(11%)に、きっかけとなったインターネット上の媒体をたずねた。
多かった媒体は「口コミサイト、その商品・サービスの掲示板など」(17%)、「インターネット上の情報サイト・ニュースサイト」(15%)、「電子商店街、ECサイト(オンラインショップ)」(13%)などで、これらの媒体が「インターネット上の広告」(10%)や「その企業・ブランドのホームページ」(9%)を上回っている。
<インターネット上での商品・サービスとの出会い>
Q あなたは最近、インターネット上(スマートフォンなどのアプリも含む)の情報がきっかけとなって利用し始めた商品やサービスが何かありますか。思いつくものをひとつあげてください。
Q きっかけとなったインターネット上の情報は次のどちらですか。
~新たな話題・関心を喚起した媒体…「情報サイト、ニュースサイト」がトップ~
インターネット上の情報がきっかけとなって、最近関心をもつようになったことや話題があるかを聞き、「ある」という人(9%)に、きっかけとなったインターネット上の媒体をたずねた。
最も多かった媒体は「インターネット上の情報サイト・ニュースサイト」で34%を占める。以下は、「個人や企業の運営するホームページ」(15%)、「口コミサイト、掲示板など」(10%)、「電子商店街、ECサイト(オンラインショップ)」(7%)、「FacebookやtwitterなどSNS上の人々の発言」(7%)、「個人や有名人などのブログ」(6%)の順である。
<インターネット上で喚起された関心・話題>
Q あなたは最近、インターネット上(スマートフォンなどのアプリも含む)の情報がきっかけとなって関心をもつようになったことや話題が何かありますか。思いつくものをひとつあげてください。
Q 関心をもつきっかけとなったインターネット上の情報は次のどちらですか。
~商品・サービス、関心・話題ともに、4分の1は「偶然」の出会い~
インターネット上の情報がきっかけとなって利用し始めた商品・サービス、関心をもったことや話題について、その情報を得たタイミングを答えてもらった。
その結果、商品・サービス、関心・話題ともに、「その分野のことを検索・探していた時」と「関係のある情報などを見たり調べていた時」(各40%弱)に二分されるが、4分の1(24~25%)は「全く関係のない情報を見ていた時、偶然に」情報を得たと回答している。
<インターネット上で利用意向・関心が喚起されたタイミング>
Q 情報を得たのはどんな時でしたか。このようにわけるとどれにあてはまりますか。
■調査概要
調査地域 :全国
調査対象 :ふだんスマートフォン/タブレットを利用している満20~69歳の男女個人
調査方法 :インターネットリサーチ
有効回答数 :1,000人
調査日時 :2014年11月22日(金)~11月24日(日)
■回答者のプロフィール
※2013年12月より、オプトはリサーチ事業を開始。グループ間のデータを統合し、オプトグループのアセットを活用したマーケティングサービスを展開して参ります。
以上
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社名:株式会社グルーバー
設立年月:2014年9月1日
資本金:5,000万円
代表者名:代表取締役 千島 航太
本社所在地:東京都千代田区四番町6番 東急番町ビル
事業内容:スマートデバイスのネイティブ広告事業、及びメディア支援事業
URL:http://www.grooover.com/