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Journal 2013/11/25

Google アナリティクス:ユニバーサルアナリティクスのイベントトラッキング

「標準のアナリティクス」と「ユニバーサルアナリティクス」

現在Google アナリティクスでは、「標準のアナリティクス」と「ユニバーサルアナリティクス」の2つのアクセス解析のタイプが選択できるようになっておりますが、バージョンアップという形で「ユニバーサルアナリティクス」はリリースされず、まったくの別バージョンでリリースされたことは非常に興味深く、プロダクトとして分けてしかるべき理由が歴然とある(あった)と推察しております。

今回の記事の本題ではないので、詳細は後日改めて記事に書きたいと思っておりますが、この両者は、レポート画面(メニュー等)に違いはありませんが(今後は変わってくるかもしれませんね)、そもそも、アクセス解析の起点となるデータを収集する時点で大きく変化しており、「標準のアナリティクス」では、アクセス解析のタグから呼び出されるJavascriptファイル(ga.js)がデータの整理をある程度行っているのに対して、「ユニバーサルアナリティクス」では、アクセス解析のタグから呼び出されるJavascriptファイル(analytics.js)は訪問者から得られるデータの収集のみに特化し、データの整理等の多くをサーバーサイドで行われる仕様となっているのがその内容から読み取れます。

事実、ga.jsとanalytics.jsでは、前者が38.9KBであるのに対し、後者は19.9KBとおよそ半分になっております。Javascriptファイルの軽減によって、データ収集の精度が高まり、Google側としてもそのトラフィックが軽減されるというメリットが考えられますが、個人的には、この軽減分を用いて、今後より多くのCollection APIが用意されていくのではないかと期待しております。

既に「ユニバーサルアナリティクス」では、「標準のアナリティクス」にはないCollection APIがいくつも存在しております。今回は「ユニバーサルアナリティクス」のCollection APIから、「イベントトラッキング」について書いていきたいと思います。

イベントトラッキング

そもそも「イベントトラッキング」とはなんぞやと言いますと、「ユーザがあなたのWEBサイトのコンテンツでどのような操作を行っているか計測するもの」です。

ボタンのクリック回数や、WEBゲームでどのアイテムが多く使われているかなどを計測する為のCollection APIでして、例えば、ある1つのページに同じリンク先へのリンクが複数あった場合、通常のGoogle アナリティクスのデータではそのページから、該当リンクのURLへ遷移した数は見ることができますが、どのリンクが最もクリックされているかまで見たい場合は、このイベントトラッキングを用いて計測するというわけです。

現在、Google アナリティクスのレポートの「コンテンツ」の中にある「ページ解析」に、クリック数を見れるレポートがありますが、この数値は厳密にクリック数を表示しているわけではなく、そのページから、そのリンク先へ遷移した数でデータが表示されております。この為、ヘッダーとフッターに同じページへのリンクがあった場合、その数は全くの同数となりますのでご注意ください。

このイベントトラッキングですが、長年の(?)懸案として、aタグのクリック数の計測としてイベントトラッキングを行う場合、Google アナリティクスのサンプルのまま計測を開始しても上手く計測できない/できていないという問題がありました。その詳細は、ブラウザ側の大変奥深い細かな実装(イベントの優先順位やページ遷移の際に現在のページの読み込みが中断され、次のページの読み込みが開始されるブラウザの処理やそのタイミング)などにより、そのイベントトラッキングのデータがGoogle アナリティクスへ届かない場合もあれば、届くこともあり、結果、クリック数が不完全なものとなり、判断がつきにくくなってしまうといった問題です。

Javascript側で上手く処理して、できるだけGoogle アナリティクスへデータを届けるような実装もできますが、ユーザビリティを犠牲にした実装であったり、それでもやはりユーザの環境によっては上手く届かないケースが発生してしまうものでした。

しかし、「ユニバーサルアナリティクス」のCollection APIでは、この問題を一掃してくれる機能が提供されてます。それは、イベントトラッキングにhitCallbackが実装されたということです。

これを用いると、Google アナリティクスへデータ届いたのを見届けてから、ページを遷移させるという実装が可能です。このhitCallbackの指定は何もイベントトラッキングに限ったものではなく、「ユニバーサルアナリティクス」のCollection APIのsendメソッドと共に指定することが可能なので、「Google アナリティクスへページトラッキングのデータが届いたら○○する」といったことも可能です。したがいまして、aタグのイベントトラッキングも、「Google アナリティクスへイベントトラッキングのデータが届いたらページを遷移させる」といった実装をすることで、Google アナリティクスへのデータの到達を見届けてからページを遷移させることが可能という形となります。

まとめ

「ユニバーサルアナリティクス」のCollection API(hitCallback)を使えば、aタグのクリック数計測をより確実に行える。

補足

本ブログで初めてGoogle アナリティクスの「実装」に関わることを書きました。「ユニバーサルアナリティクス」の特徴として、「実装」の手段が増え、「より多くのデータをより確実に収集できるようになった」と言えると思います。裏返すと、「Google アナリティクスをフルに活用する為には、エンジニアリングが必要になる」とも言えると思います。

参照

「標準のアナリティクス」のイベントトラッキングは、

・ナビゲーションのリンクを分析・評価するには?――実例で解説!イベントトラッキング(1)
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/08/29/15904

・特集リンクや広告リンクのクリックを計測・評価する――実例で解説!イベントトラッキング(2)
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2013/09/05/15958

をご覧ください。

株式会社テクロコ
高井 康辰

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株式会社テクロコでは、Googleアナリティクスの活用支援サービスを提供しております。